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色々なメリットも期待できるし!ということで、家族会議の結果、ソーラーパネルを取り付ける方向で話が進んできた時、はて?この先はどうすれば?と立ち止まる人は実は少なくありません。
大手の家電量販店などでは、よく入口でソーラーパネル説明会をしていたり、ショッピングモールでもソーラーパネルメーカーが相談会などをしていることもありますが…。
工務店や販売店に知り合いがいなければ、一体どうやって「ここのソーラーパネルにして良かった!」という商品に出会い、また「この工務店に頼んで良かった」という設置業者に会うことができるのでしょうか?
ここではソーラーパネルを設置することを決めてから、実際に太陽光発電を行えるようになるまでの流れをご紹介していきます。
設置を決めてから「2週間〜1か月」の流れ
1)ソーラーパネルについて調べる!
まず最初に、「我が家にもソーラーパネルを設置するぞ!」と決めたら、家電量販店などに足を運んで、ソーラーパネルメーカーのカタログをたくさんもらいましょう。
価格の相場や、ソーラーパネルに関する用語など、自分で勉強できる部分はしっかり下地をつくることが大切です。
実際にメーカーの人に何かを聞きたい時、そこで自然に使われるような用語(モジュールだとか発電量、発電効率など)については少なくとも押さえておくと良いです。
また、ソーラーパネルについてある程度の知識を持っておけば、「自分が何について尋ねたいのか」がはっきりするので、ポイントを押さえて話をすることができます。
他にも、周囲に実際ソーラーパネルを設置した人がいれば、そうした人に色々と話を聞いてみましょう。
知り合いに話が聞ければ、ソーラーパネルメーカーや施工業者のHPに掲載されている「お客様の声」よりもっとリアルで、「良かったこと・気になったこと・メリット・デメリット」を聞くことができるはずです。
さらに、自宅の設計図面があれば一度目を通して、自宅の屋根がどのような状態なのかをみておきましょう。
この図面は実際にパネルを設置する際にも役に立つものになるので、わかりやすい場所に置いておくか、コピーを数部とっておくと便利ですよ。
2)情報をある程度集めたら
ソーラーパネルについて基礎知識を学び、自宅の屋根の状況もある程度把握したら、次はソーラーパネルの設置相談会などに足を運んでみましょう。
相談会には1社だけでなく、数社のソーラーパネルメーカーや施工業者がいることが多いので、一度に何社かの話が聞ける貴重な場面となっています。
恐らくここで、実際に設置をするとどのくらいの光熱費カットになるかとか、どのくらいの発電量が見込めて売電できるとか、設置にかかる費用が大体どのくらいかなどがわかってくると思います。
こうした相談会に数度足を運べば、自分たちの考えやイメージに添うようなメーカーや販売店、工務店が見えてきます。
そうなったら、いざ、ピックアップした相手に相談をしに行くことになります。
3)販売店(施工業者と販売店が同じこともアリ)との話し合い
ここがイイかな…とピックアップした販売店にソーラーパネル設置の相談に行きます。
相談に行くと、その場で、もしくは数日後に仮の見積もりや提案がされることになるでしょう。
最初は「現地調査」のアポイントだけで終わることもあります。これは販売店などのやり方で少しずつ異なってきます。
4)現地調査がある
販売店の人間が、実際に設置を考えている人の家に来て、屋根の状況や日照の状況を確認します。
こうしたことを調査・確認をして、ソーラーパネルの配置図を制作し、料金の本見積もりを作成します。
見積もりや配置図が、設置者にとって納得いけば、その内容で販売店に注文をすることになります。
と、ここまでが「設置しよう!と決めて」からの2週間〜1か月の流れになります。
注文からソーラーパネル設置完了まで(この過程は注文から約1ヶ月〜2ヶ月半程度)
設置計画も決まり、見積もりの内容で業者に発注をすると、業者(販売店)はJP-AC(JPEA=太陽光発電協会の代行申請センター)にソーラーパネルの設備認定申請を出します。
そこで認定がされると、設備認定通知書がJP-ACから業者に送られます。
次に販売店は「系統連系申請書」という申請を、エリアの電力会社にします。
ここまでが完了したら、いよいよ注文者の住宅でソーラーパネルの設置工事が始まります。
工事はそんなに時間がかかるものではなく、取り付け自体は2〜3日もあれば完了します。
ただ、工事の前に行っている「系統連系申請」に時間がかかるので、パネルの取り付けが完了したからすぐ発電ができて、すぐにその電力が使える!ということにはなりません。
工事完了から太陽光発電による電力使用開始まで(注文から早くて1ヶ月半、長くて3か月程度)
工事が完了し、引き渡しも終わると、大体申請から1ヶ月ほどで連携立会検査というのを、電力会社が販売店と設置注文者と共にすることになります。
ちなみにこの「系統連系」というのは、発電された電力及び太陽光発電システムが正常に運転するかどうかをみるものです。
ここまで完了すると、次はついに電力会社とソーラーパネル設置者(電力会社との契約者)との間で受給契約締結がなされることになります。
この契約が滞りなく締結され、また販売店からの諸々の説明などが終わると、ここからやっと、太陽光発電での電力使用ができることになるのです!