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一条工務店

シャープやPanasonicと言った電機メーカーと異なり、一条工務店という名前からして「ソーラーパネルを扱っているの?」と驚く方もいるかもしれませんね。

しかし、大手住宅ハウスメーカーとしては初めて、新築時に一条工務店に施行を依頼すると「初期費用0円」でソーラーパネルが取り付けられる、しかも屋根だけでなく、自宅駐車場の屋根などにもまとめてソーラーパネルを設置して「大容量発電」を試みることができると言われているのが、この一条工務店です。

では一条工務店でソーラーパネルを設置することの詳細を見てみましょう!

一条工務店とはどういう企業?

ソーラーパネルの方面からだけ色々なことを調べていると、一条工務店にたどり着く人はそんなにたくさんいないかもしれませんが、一条工務店は冒頭でも述べた通り、大手のハウスメーカーです。

設立は1978年9月なので、もう設立から37年にもなる老舗のハウスメーカーと言えるでしょう。
主要な事業内容としては、住宅設計、施工、販売、メンテナンス、リフォームとなっています。

拠点は沖縄県を除く日本各地約430にも及び、11の工場も持っています。

会社設立後も早い時期から、東京大学などと産学連携を進めており、1984年には建設省の「いえづくり’85プロジェクト」で最優秀賞を受賞するなど、住宅建築への新しい工法などの研究開発に力を入れています。

近年では、2011年4月に「エコ・ファースト企業」に認定、同年10月に太陽光発電システムの夢発電システムなどが「グッドデザイン賞」3部門受賞しています。

一条工務店の太陽光発電ってどういうシステムなの?

一条工務店の太陽光発電システムも、基本的には大手電機メーカーのものと変わりはありません。
屋根やカーポートに設置したソーラーパネルで採光し、それを発電し、住宅内の電気として使用します。

ただ、一条工務店でソーラーパネルを設置する場合、容量が他を圧倒するほど多くできるというのは魅力ですね。

通常、新築であっても既存の住宅であっても、ソーラーパネルを設置しようとすると大体の住宅では4~6kWくらいの発電容量でソーラーパネルを設置します。

しかし、一条工務店で新築によるソーラーパネル搭載をすると、10kWを超える容量のソーラーパネルを設置できることも稀ではありません。

こうなると、何がお得かって、発電した電力の買取に関してお得なことが増えるのです。

先ほども述べた通常の容量(10kW未満)での発電では、売電と言うのは「余剰電力を売る」ということになっています。
けれども、10kWを超える発電をしている住宅などについては、発電した電力を20年にわたって34.56円/kWで全量買い取りしてくれるのです。

つまりおおよその計算だと、一条工務店で10kW越えでソーラーパネルを設置している家庭では、毎月15,000円程度の売電が見込めるこということになるのです。

一条工務店のソーラーパネルの特徴は?

一条工務店では自社ブランドのパネルを設置することが大前提なのですが、この自社ブランドのパネルというのはどういったものなのでしょうか?

一条工務店では、住宅用の部材(システムキッチンや床暖房システムなど、住宅建設に関わる大部分)をシンガポールにあるHRD社から購入しています。
このことと同様に、ソーラーパネルもHRD社から購入しているのが実際のところです。

ただこのHRD社というのが、一条工務店のオーナーと同じ一族による経営であることから、HRD社=一条工務店系列の企業と考えてもあながち間違ってはいません。
だからこそ、一条工務店では扱っているソーラーパネルを「自社ブランド」としているのだと思われます。

一条工務店のHPでは詳しいパネルの仕様は掲載されていませんが、ソーラーパネルの概要は「アモルファスシリコン製」のソーラーパネルであるとされています。

アモルファスシリコン製ということは、発電効率がずば抜けて良くはなりませんが、高温時の発電効率の低下を防げるので、日照があれば年中コンスタントに発電をすることができます。

また、一条工務店が取り扱っているのは、屋根一体型のソーラーパネル。
だからこそ屋根面積を無駄なく有効活用できるのですね。

さらに屋根一体型は屋根置き型の通常のソーラーパネルよりも重量が軽くなるために、耐震性も落ちることがなくなります。

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一条工務店のソーラーパネル設置で知っておきたいコト

一条工務店でソーラーパネル設置の家を建てる際に知っておきたい事は実はお金のことなのです。

一条工務店では初期費用0円のソーラーパネル設置を謳っているのですが、これには次のような仕組みがあります。

  • 【他社ハウスメーカーでの新築時に大手電気メーカーのパネルを設置する場合】
    家そのものの新築費用+ソーラーパネルの費用=全てのローンの総額
    →全部ひっくるめて毎月○円返済となる。ソーラーパネルの設置容量が10kW未満の場合、売電できるのは余剰電力だけ。
  • 【一条工務店で10kW以上のソーラーパネルを設置して新築をした場合】
    家そのものの費用=家のローン
    ソーラーパネルの設置費用=ソーラーパネル設置にかかる費用分だけのローン…毎月の売電額をそのままこのローンの返済に充てる。
    返済が完了すれば売電収入は全て自分たち家族のものになる。

つまり、一条工務店でソーラーパネルを設置する場合は、より多くの容量を設置して、よりたくさん発電して売電収入を上げ、さっさとローンを終わらせられるならお得なのです。

逆に通常と同じような5~6kWくらいの発電容量でソーラーパネルを設置するなら、むしろ大手メーカーなどのソーラーパネルを設置した方が、初期費用がかかってもお得になることになります。

ただ、これから新築を考えていて、日照条件も良い場所であるなら、屋根を無駄なく利用する一条工務店のシステムで大容量で発電をして善良売電した方がお得になることが多いかもしれないのです。

新築でのソーラーパネル設置について、検討する場合に一条工務店を候補に挙げるならば、どのくらいの発電容量を考慮できるのかをしっかり考えることが重要です。

さらに、一条工務店で10kW超えでソーラーパネルを設置したお家の人は、よくその実況レポートをブログに上げていることも多いので、そうした人の生の声を聞くのもとても役に立ちますよ!

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