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ソーラーパネルを設置することを決めて、その後とっても悩むのが「どのメーカーのどの機種のソーラーパネルを選ぶか」ということですよね。
「変換効率が多少低くくても、自宅で使う電力分を補えばいいからできるだけ初期費用を抑えたい」と考える人もいれば、「高くてもいいから変換効率重視で売電収入を高くしたいよ」という人もいるでしょう。
Aさんにとって最適な条件のソーラーパネルがBさんにも最適な条件かどうかはわかりません。
ここでは、個人個人にとって、どのようなポイントを重視すれば最適で賢いソーラーパネルが選べるのかをご紹介します。
各メーカーのソーラーパネルを比較する際のポイント~基本編~
現在、日本国内において選ぶことのできるソーラーパネルメーカーは40社を超えて存在します。
こうした多くのメーカーが販売しているソーラーパネルから、自宅の条件にあったものを選ぼうとすると、いくつかの見るべきポイントを押さえておかなければ、ソーラーパネル選びは前に進まなくなってしまいます。
各メーカーのソーラーパネルを比較する際に見比べる基本のポイントは…
上記の4つは、メーカーに対して必ず見ておくべきポイントです。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
価格について
ソーラーパネルの価格と言うのは、ここ数年でかなり安価になってきています(と言っても高い買い物であることは変わりませんが)。
一時期200万円を超えていた施工を含める価格は、今では安いメーカーでは130万円程度で施工まで可能になっていたります。
また、新製品やグレードアップした製品が市場に出回り始めると、旧型についてはセール品になったりするので、そうしたセール販売を利用してソーラーパネルを設置しても、発電量や耐久性に大して変わりはありません。
価格については、確かに安いメーカーをしらべることも大切ですが、何より「ソーラーパネルの相場」を知ることが重要になってきます。
発電(変換)効率について
発電効率(変換効率)とは、ソーラーパネルに照射した太陽光エネルギーが、どれだけ利用できる電力に変換できるかを表した数字です。
一般住宅へのソーラーパネル設置が今ほど隆盛していなかった2000年代初頭の頃は、ソーラーパネルの変換効率は10%に届かないものがほとんどでした。
しかし、ここ数年で一気に変換効率が上がり、東芝やシャープなどの高変換効率を誇るパネルについては、変換効率も20%前後をキープできるようになっています。
低いものでも15%前後の変換効率をキープできるので、屋根に枚数を多く置けるなら、変換効率が多少低くても安いパネルを選んで損はないわけです。
ラインナップについて
すごく気に入ったメーカーがあったとしても、そのメーカーのパネルが「広めの屋根を想定した製品」であったり、自宅には三角になった屋根もあるのに、そこにはつけられるパネルがないなどという理由があれば、そうしたメーカーのソーラーパネルは一度候補から下げる必要がでてくることがあるかもしれません。
狭小な屋根を得意とするメーカーがあれば、面積は広く必要でも高熱には強いというソーラーパネルを得意とするメーカーもあります。
自宅の屋根をしっかり研究し、自宅の屋根に合った(できれば日光のあたる方角の屋根に合った)ソーラーパネルメーカーを選べるとベストですね。
メーカー保証の内容
ソーラーパネルの保証内容については、パネルの製造メーカーの保証と、実際に屋根に設置した施工業者の範囲になる保証があります。
施工業者の保証というのは、大体が工事によって起こった不具合(例えば雨漏りなど)についての保証がほとんどです。
機械的なトラブルに関しては、ほぼ100%がメーカーの保証になるはずです。
この時、災害でソーラーパネルが破損した場合はどうなるのか、とか故障した際の保証は何年してくれるのかなどはメーカーによって本当に内容が異なっています。
災害での故障について保証をしている珍しいメーカーもあれば、(通常施工会社がする)雨漏りの保証をするメーカーもあります。
有償にはなっても日々の発電量チェックをしてくれるメーカーもあります。
メーカーの保証内容とアフターフォローの内容については、自分たちのライフスタイルや住居のある場所の気候環境などを考慮しましょう。
☆シャープは有償のサービスですが、上述したような日々の発電量をウェブでチェックしてくれるサービスがあるので、ソーラーパネルやシステム全体に何か不具合があれば、すぐにわかるようになっています。
長州産業(CIC)はメーカー保証として雨漏りの保証をつけています。
他にも、カナディアンソーラーやサンテックといった海外メーカーは、モジュールの保証を25年保証として付けているメーカーが多くあります。
国内メーカーでは長くても20年保証が現時点では最長なので、長く使うソーラーパネルの保証を長くとりたいなら海外メーカーも視野にいれたいですよね!
ソーラーパネルの選び方~こだわり編~
さて、基本編では、ソーラーパネルを選ぶ際に見ておくべき「本当に基本となる部分」をご紹介しました。
ここからは、ソーラーパネル選びで「何が譲れないか」をはっきりさせるための「こだわりポイント」についてご紹介します。
デザイン
日本で販売展開をしているソーラーパネルメーカーは、大体日本の住宅屋根に合う形のパネルをラインナップとしてそろえています。
ただ、やはりメーカーごとに得手不得手があります。
例えば色々な形のソーラーパネルを取り揃えていて、1kWあたりの発電効率は低くても、屋根が付いている面積を無駄にせずパネルを設置できることで、総量としての発電量を確保できるメーカーと言うのもあります。
一方で、発電効率はとっても高いのですが、変形屋根に対応できないために、取り付け面積が狭くなって、総量としては変換効率が低いソーラーパネルと同じ量の発電になってしまうというメーカーもないわけではありません。
こうしたことを踏まえた上で、さらに「デザイン」が富んでいるかというのも、家の外観にこだわりがある人では気にしたい部分ではないでしょうか。
このデザインについては、ソーラーパネルの色や厚みなどがあるので、多種多様にそうしたデザインを取り揃えているメーカーのパネルを設置すれば、外観を美しく仕上げることもできます。
新築であれば、パネルに合わせて外観の色や屋根の色を統一したりできますが、既存の家となるとなかなかそうはいきません。
家の外観にこだわっている人は、多少値段が高いとか、変換効率がとても高いわけではなくても、多くのデザイン性や意匠に富んだソーラーパネルの機種を用意しているメーカーを選ぶと良いでしょう。
☆ソーラーパネルをデザインで選びたいなら、シャープや京セラの製品がラインナップも多く、デザイン×発電量を期待できるでしょう。
パワーコンディショナー
ソーラーパネルを設置すると、そのシステムで発電した電気を、住宅用に扱いやすくする機器として「パワーコンディショナー」をいう機械を取り付けます。
実はソーラーパネルの変換効率が良くても、パワーコンディショナーでの変換効率が低いと、せっかく発電した電力を余すことなく利用する…ということができなくなるのですね。
ですから、ただ発電するだけでなく、その電力をしっかり使いたい!という人は、パワーコンディショナーの変換効率が良いシステムを選ぶ必要があるのです。
これはソーラーパネルを設置する際に見落としがちな部分なので、知っておくと良いでしょう。
☆パワーコンディショナーの変換効率をとるなら三菱電機のものがダントツです。
変換効率は並みで、価格も安めではありませんが、ソーラーパネルについては一定の固定ファンを抱えています。
国産にこだわるか?海外メーカーでもOKか?
ソーラーパネルの製造と言うのは、大手メーカーになればなるほど、海外の自社工場で製造していたり、パネルの成形は自社で行っていても中身のモジュールなどに付いては海外のソーラーパネルメーカーのものを使っていたりと事情は様々です。
ただ、国内メーカーについては、原材料まで国内のものを、とこだわっているメーカーもありますし、原材料は無理でも製品の研究・開発は自社で行っているという会社も多数あります。
一方で海外メーカーはグローバルに商品展開をしている企業が多いので、安く購入できることがメリットとしてあります。
☆長州産業(CIC)や三菱電機、Panasonicは自社での研究開発などに力を入れています。
長州産業に関しては自社開発のソーラーパネルを一貫工場で製造しています。
しかも国際的な基準をクリアしているからこそ販売されているので、安くても性能は中の上くらいのものが多いですね。
さらに、欧米系のソーラーパネルメーカーは、太陽光発電についてそこそこ長い経歴をもっていることが多いので、実は信頼性も高いということがあるのです。
国内メーカーには国内メーカーの良さがありますし、海外メーカーにはその良さがあります。
何にこだわるかによって、ここで大きくソーラーパネルメーカーの選択肢が絞られてくると思いますよ。
○販売施工会社との関係
例えば国内で人気の高い東芝のソーラーパネルを購入して設置しようと思っても、依頼主は東芝に直接依頼をするわけではありませんよね。
間には、東芝のソーラーパネルを扱っている販売施工会社を通すことになります。
この時、東芝のソーラーパネルについて、販売も施工も慣れている会社を選ぶことで、設置後にトラブルがあった際、手早い対応をしてもらえる可能性が上がります。
どこのメーカーソーラーパネルでも取り付けますよ、という会社もありますが、その施工会社とメーカーに日頃のパイプがない場合、トラブルの際に依頼主がたらい回しにされることがあるのです。
ですから、ソーラーパネルを選択する際には、そのメーカーのソーラーパネルを取り扱っている販売施工会社は多いほどやはり有利ということになります。
大手メーカーだと、そのメーカーの製品を主に扱うという専属的な販売施工会社もあるので、メーカーが決まったら、そうした会社に施行の依頼をしても良いかもしれませんね。