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お隣がソーラーパネルを設置した。同僚にもソーラーパネルを設置した人が結構いる…。
話を聞くと結構光熱費がカットできたとか、売電でお小遣いくらいは稼げているみたい…。

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こんな話を良く耳にするようになると、ならばぜひ我が家でも!とソーラーパネルの設置を検討して、設置しよう!と決めたという人もいるのではないのでしょうか?

ただ、忙しい仕事の合間時間をぬって考えているので、ソーラーパネルを設置するぞ!とは決めたものの、なかなか「本当に」計画が前に進んでいない…なんて人が実は結構いたりします。

そうした人の多くに共通するのが「見積もりを取りに販売店に赴く時間がない」というもの。

確かに、大きな買い物ですし、きちんと見積もりを取ることは非常に大事ですが、ソーラーパネルに関して言うと、見積もりを取ることにもちょっとした工夫でお得が広がるのです!

ここではこうした「ソーラーパネル設置に関する見積もりの取り方」について2通りの方法をご紹介します。
さらに複数の見積りを上手に比較する際のポイントについてもご紹介します!

正攻法での見積もりの取り方…お得は少ないけれど、信頼関係はできる

どんな買い物をするにしてもそうですが、販売店に直接出向いて見積もりを取ってもらうというのは、本当に正攻法のやり方です。

ソーラーパネルに関して言うと、例えば人気のシャープやPanasonicのソーラーパネルを扱っている販売店に直接見積もりを取りに行く、というのがこの方法になります。

全国的に言えば、ソーラーパネル及び太陽光発電システムを販売している施工販売業者は数百社があると言われているのですが、その中の、自分が住んでいる地域にある販売施工会社に見積もりを取りに行くのですね。

先に挙げたシャープやPanasonicについては、大手の家電量販店でもソーラーパネル相談会などをしているので、その際に見積もりを取る人もきっといると思います。

ただ、大手家電量販店では相談が主であり、明確な見積もりを出すことはその場ではできません。

なぜなら相談者の屋根の状況などがわからないからです。

ここで、家電量販店は提携している地域の販売施工会社に連絡し、そこの営業があなたの家を訪れるアポイントを取って、後日、実際に屋根の状況などを確認するために依頼主の家を訪れます。

そうして、家の状況などをみて、改めて見積もりを出すのです。

こうしたやり取りがあるので、正攻法の見積もりでは最初の1歩から「対面」することもあり、施工に関して手を抜くことはしづらくなります。
これは人間の心理的な問題ですね。

しかし、正攻法の見積もりと言うのは実は「値引き交渉がしづらい」というマイナス面もあるのです。

正攻法の見積もりでは、販売施工会社がまず、お客さんに提示する価格は「定価」です。
これは相手(客側)が必ず値引きをしてくることを考慮して、とりあえず定価で見積もるのです。

そして、お客さんは「もう少しどうにかならない?」ということで値引き交渉をします。

すると大体の販売施工会社で最初の見積もりから5~7%は値引きをしてくれます。
でも、実はこの値引き率も、販売施工会社からすると、織り込み済みの値段です。

この値段でもお客さんが粘る場合には「社で決済の確認をしてみないとわかりませんが…」と持ち帰り、最大で当初の見積もりから10%ほど値引きをしてくれます。

最初の見積もりが150万円であったなら、135万円まで下げてくれる感じですね。

ここでお客さんの方がOKとすれば、この値引きで施工がされることになります。

客側としては、2回ほど値引き交渉をしているので、同じ相手にこれ以上はなかなか値引きを言いづらくなり、ここら辺りで手を打つことになるのです。

ただし、先述しましたが、最初から顔を見ての交渉だったので、お互いに信頼関係を築きやすく、アフターフォローでも丁寧にやってくれやすいという良い面もあります。

裏技的な見積もりの取り方…かなりの値引きを期待できるが、強情に行き過ぎると業者から嫌がられる

正攻法での見積もりの取り方は、「値引き率は大きくないが、相手と信頼関係を築きやすい」とご紹介しました。

一方、これからご紹介する「裏技的な見積もりの取り方」では、正攻法の見積もりの値引き以上の値引き率を期待できますが、強情に値引き過ぎると業者が手を引いてしまうというデメリットもあります。

ではそれはどんな方法かと言うと…「一括見積りを使った見積もりの取り方」です。

え?一括見積りなんてネットを普通に使える人なら当然するじゃん!と思いますよね。
そうです、今やソーラーパネルにしろ引越しにしろ結婚式場選びにしろ、一括見積はもはや当たり前の時代です。

しかし、ソーラーパネルの購入に関しては、信頼できるサイトで一括見積りをすると、販売施工会社はかなりの値引きをせざるを得なくなるのですね。

例えば、Aさんが自宅のソーラーパネル設置に関して、インターネット上の信頼のおける一括見積りサイトを利用したとします。
このサイトでは一括で5社の販売施工会社から見積もりがとれるとします。

Aさんがサイトで入力した内容は、Aさんの住む地域を管轄している施工販売会社へと見積る依頼が届きます。

そう、ここで先ず施工販売会社は「Aさんの見積りは『既に5社との競合である』」と認識しているのです。

ですから、提示する見積もりも定価を出していては他の業者にAさん宅への販売・施工をとられるかもしれない認識があるので、最初から7%、最大で15%くらい値引きをして提示するのです。

なんとこの時点で、正攻法で見積りをした人の最終値引き価格か、もしくはそれ以上の値引きがされているわけです。

この見積もり結果を受けて、Aさんは5社のうち同価格帯(数千円~1万円程度の違い)を提示した3社にまで、候補を絞ったとしますよね。

ここから、Aさんとしては初めて、候補に挙げた3社と価格交渉を始めます。
Aさんはこの時点において、販売施工会社がすでに定価からかなりの額を値引いていることは知りませんからね。

価格交渉をされた販売施工会社はというと、ここからは「本当の意味で企業の損益を考慮した」値引きを開始します。

というのも、定価というものには20%~30%という割合で「企業側の利益」が含まれているのです。
ですから、正攻法の見積りで7%引いたとしても、残りの13~23%は企業が利益として受け取れるわけです。

しかし、最初から7%~15%も値引きをしていると、利益率が20%の商品の場合、すでに企業側の利益は最少で5%しか採れないことになってしまいます。

けれど、競合他社にお客さんが流れるくらなら…と企業としては頑張って値引きをするのです。

ということで、一括見積りからさらに値引き交渉をされた企業は20%~30%という、本当に会社で決済をとる必要がある割合まで値引きをすることになります。

ただ、あまりここで強硬に値引きを持ちかけると、企業側も「このお客さんに値引きをしてでも販売・施工すること」と「このお客さんは諦めること」を天秤にかけることになります。
そして、このお客さんは諦めても仕方ないと判断されると、企業側から「これ以上の値引きを望むなら、他社へのご依頼を」と手を引かれてしまいます。

ですから、一括見積りをする際には、候補に挙げているソーラーパネルの価格相場を知ったうえで、20%くらい値引きをしてくれたなら、そこで手を打つのが良いかもしれません。

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一括見積りをした際にそれぞれを比較するポイントとは?

インターネット上の見積りサイトで、一括見積りをすると、3~5社程度の販売施工会社から見積りが届くことになると思います。
そこで先ず依頼者が注目するのは「価格」ですよね。

ただこれはパッと見てすぐにわかることですし、ポイントと言うほどのポイントではありません。

見積りで本当に大切な部分は「シュミレーション結果」と「発電量保証」です。

シュミレーション結果とは?

販売施工会社が出すシュミレーション結果とは、あなたの自宅屋根にソーラーパネルを設置し、太陽光発電システムを取り入れた場合、「どれだけ費用がかかるのか」そして「どれだけの発電ができそうなのか」、さらに「初期費用は何年程度で回収できそうか」、「結局この家でソーラーシステムを導入するとプラスなのかマイナスなのか」をその家の日照量とパネルの発電効率からはじきだすことです。

発電量保証とは?

シュミレーションではじき出した結果を、販売施工会社が「このくらいの発電量があると保証します」としっかり明示し、明文化してくれる場合、その発電量を(相当の理由なく)下回る際は、販売施工会社が下回った分を保証してくれる契約があるのです。

例えば、シュミレーションでは毎月80kWhの発電とあったのに、実際には毎月50kWhしかなくシュミレーションにあった売電ができない場合、差の30kWh分について、販売施工会社が不足分を売電価格に換算して、現金や商品券で補ってくれることがあるのです。

こうしたことがあるので、一般の販売施工会社では、シュミレーションをおざなりに行ったりはしませんし、逆に損をしないために低く見積もることもありません。
あくまで適正な見積りをだしてくるはずです。

シュミレーション結果が発電量保証とリンクするのか

上記で述べたように、シュミレーション結果と発電量保証ですが、これをリンクさせていない業者というのもあります。

リンクさせていないというより、悪徳業者には「シュミレーション結果は発電量を保証するものではない」としている会社もあります。
そうした企業の見積りはばっさり切ってください。たとえ見積りが安かったとしても、です。

大体、住宅用の見積りであれば、シュミレーション結果と発電量保証はリンクしています。
そして最終的に気に入った業者が見つかれば、契約書に発電量保証がしっかり明記されていること、不足した場合はどんなペイバックがあるのかを確認してから契約をしてくださいね。

見積もりの取り方おさらい

最後に、一括見積りを取る際の流れをおさらいいておきます。

①インターネット上の「一括見積りサイト」から「簡易見積り」を依頼
②メールor郵送で見積書が届く(全ての見積りが届くのは依頼当日~3日程度かかることが多いです)
③見積りを検討して、気になる販売施工会社があれば、その会社にのみ「訪問見積り」を依頼
(気になる会社がない場合は依頼しなくてももちろんOK)
④訪問見積り当日は、実際に土地や家屋の状況をみてもらう
⑤訪問見積りで出されたシュミレーション結果が届く(もしくは直接持ってこられる)
⑥シュミレーション結果と発電量の保証を確認する。
⑦他社の訪問見積りを受けているなら、他社と比較して値引き交渉をする
⑧自分たちの考えとマッチする販売施工会社があれば、そこに依頼をする。なければ全てを断ってOK。

本当にここまでくれば、あとは施工業者に任せるのみなので、見積りの段階ではしっかりこちらの意思を見せて、納得のいく交渉をしてくださいね!